【超わかる動画2話】エクソソームの闇を暴く。粗悪品のデメリット、美容化粧品や点滴注射の見極め方まで解説｜会員限定

【前回の動画のおさらい】
2020年に世界的に蔓延した新型コロナは、2023年に終息したが、いまだに後
遺症に悩む人は存在する。そこで、コロナ後遺症だけでなく、AGA、糖尿病、アンチエイジングな
ど様々な治療に効果を期待できる万能薬が存在しており、それが多くの場面で活用されている。
それこそが、エクソソームだ。エクソソームは細胞そのものを活性化させる力を持ち、多くの研究
と論文によって、その効果は確認されている。しかし、効果も確認されているエクソソームを使っ
ているにも関わらず、実際には効果がなかったと声をあげる人がいることも事実だ。そこには、エ
クソソーム業界の闇が存在する。

その通りだ！今回の授業の内容は、一般的には知られていないことだ。しかし、とても重
要な内容だ。しっかりと学習していこう。

その前に、エクソソームとは何かを解説していなかったな。簡単に解説しよう。

エクソソームとは、細胞から分泌される小胞体のことだ。エクソソームの中には、タンパク
質やmRNA、miRNAなど様々な成分が含まれている。この成分の詳細は割愛するが、これらの
成分が細胞を活性化させ、修復させる役割を持つとだけ覚えておいてほしい。エクソソームはそ
うした成分を細胞から細胞へと輸送する役割を持つのだ。例えば、元気で健康的な細胞の場合、
元気で健康的なエクソソームが分泌され、これが細胞から細胞へと移り、細胞を修復し、カラダを
元気な状態にしていく。しかし、細胞が弱体化している場合、その弱体化した細胞から弱体化し
たエクソソームが分泌される。それが、細胞から細胞へと移っても、細胞は修復されず、病気やカ
ラダの不具合は治っていかないのだ。なんとなく、理解できたかな？

詳しくは以下の記事にまとめてあるから読んでみてくれ。

よし！本題に戻ろう。エクソソーム業界の闇とは、無法地帯であることを意味する。

そのままの通りだ。無法地帯とは、法律が存在しないことを意味する。我々が普段から口
にしている食べ物には賞味期限などの品質基準が存在し、車の運転には交通ルールが存在す
るだろ？しかし、エクソソームには、そういった取り締まる法律が存在しないのだ。前回の授業で
も少し触れたが、エクソソームの存在自体は、30年以上前から確認されていた。しかし、その効
果について確認されたのはここ最近の話なんだ。さらに、エクソソームの全容については解明さ
れていないことも多い。そのため、法律がまだ追いついていないのだ。

そうだな。ここから話す内容がとても重要だから、よく聞いてほしい。法律が存在しないと
いうことは、何をやっても問題ないという状態を意味する。少し、身近な具体例を用いて解説をし
ていこう。

説明するまでもないが、我々が普段から口にする食べ物や飲み物には、厳格な品質基準
が設定されている。賞味期限、滅菌処理、温度管理など多く存在する。しかし、仮にそういうルールが存在しなかった場合は、どうなると思う？

その通りだ。安全な食生活を送るために、品質基準が存在している。

エクソソームに話を戻そう。体が元気な状態であるには、細胞を元気な状態である必要が
ある。弱体化された細胞から元気な細胞にするには、元気なエクソソームを体に入れる必要があ
る。
では、元気なエクソソームであることはどうやって証明するのか？
本来ならば、法律によってその品質を取り締まるべきなのだが、その法律が存在しない今、元気
なエクソソームも元気じゃないエクソソームも全く同じエクソソームとして捉えられている。つまり、良品と粗悪品が見分けがつかない状態になっているのだ。その結果、現在は、粗悪品のエクソソームが出回っているのだ。我々はそれをクソソームと呼んでいる。
なぜ粗悪品が出回るのか？それは簡単だ。粗悪品の方が儲かるからだ。良品のエクソソームを
製造するには厳格な品質管理の環境で行われる。その分どうしても製造原価は高くなる。一方
で、その製造過程の品質管理を厳格にしないことで、製造原価を安くすることができる。しかし、現在は良品も粗悪品も同じエクソソームと捉えられていると説明した。つまりだ、我々は良品も粗悪品も同じ価格で利用しているということだ。より儲かるためには、製造原価が安い粗悪品を使うのが良い。しかし、それを取り締まる法律は存在しない。だから、エクソソームを使っても効果がなかったと言う人が出てくるのだ。これこそが、エクソソーム業界の闇である。

その通りだ。もちろん粗悪品のエクソソームであっても体には害はないのだが、効果もな
いということだ。

心配するな。そんなエクソソーム業界の闇を改善しようとする動きはある。第三者機関が
独自の品質基準を設けて、エクソソームの品質レベルをチェックしていたり、有識者達が集まり、
エクソソームの品質基準に関する法律を制定しようとしている。また、エクソソームの国際基準ガ
イドラインを守ったエクソソームも開発されている。しっかりとした品質を確保されたエクソソームのみが使用されるようになれば、効果を実感することはできるのだ。

残念だがその通りだ。我々が今できることは1つしかない。それは、ちゃんと調べることな
んだ。エクソソームの多くは、クリニックでの点滴治療で使われている。そのクリニックのドクターにどんなエクソソームを利用しているのか聞くことだ。残念ながら、現時点ではこれしか対策は無い。

そうだな、いくつかあるのだが、ここでは2つの重要なポイントを教えておこう。

エクソソームは、幹細胞治療の工程の中で製造される。幹細胞治療とは、現在再生医療
の最先端を走る治療のことである。我々の体の中には無数の幹細胞が存在しているのだが、こ
れが様々な臓器の細胞に変化したり、細胞を修復・再生する役割を持っている。この幹細胞治療
を受けた方の中には、膝軟骨がすり減りまともに歩けなかったのにも関わらず、大量の幹細胞を
膝に注入したことで、膝軟骨が再生され、元通りに歩けるようになったという事例も存在する。

幹細胞治療は次の工程で行われる。
・患者の皮膚などから細胞を採取
・細胞を培養（＝増殖）
・培養された幹細胞を点滴や注射で注入
エクソソームは、この②培養（＝増殖）の工程で採取される。培養時には、幹細胞部分と上澄液
の部分に分けられるが、幹細胞を取り除いた上澄液の部分を幹細胞培養上清液と呼ばれ、その
中にエクソソームが存在する。この上澄液が我々に利用されている。
幹細胞は、F1➡︎F2➡︎F3➡︎F4➡︎F5と培養回数を増やすことで、細胞は増えていく。
（F1：1個から2個、F2：2個から4個、F3：4個から8個、F4：8個から16個、F5：16個から32個）そして、その培養ごとに、上澄液つまり、エクソソームが採取される。しかし、ここで1つ問題が存在する。幹細胞の増殖能力には限界があることだ。培養する回数が増えれば増えるほど、細胞は増殖するが、細胞が持つ品質は低下するのだ。エクソソームは細胞から分泌されるが、この幹細胞
の質や機能が低下すると、エクソソームも同様に質や機能が低下していく。その質や機能が低下
すると言われているのが、F5以上だと言われている。そのため、良品は必ずF4以下で採取され
たエクソソームを使っており、粗悪品はF5以上を使っている可能性がある。

次に重要なポイントを教えておく。それは容量だ。エクソソームは点滴や化粧品などの機
会で利用できるが、どのくらいの容量が含まれているのかを確認する必要がある。
例えば、エクソソーム点滴。一般的に多くの医療機関では、エクソソーム点滴　1回：○○円と表示されている。エクソソーム＝細胞を活性化させるものとだけ認識されているから、エクソソームが入っているというだけで、効果があると認識してしまう。しかし、しっかりと効果を体験するためには、何mlのエクソソームが含まれているのかを確認する必要がある。その容量が多ければ多いほど、効果を実感しやすいのだが、すでに解説した通り、エクソソームの品質に関する法律が存
在しないから、容量も開示されていない。100mlのコップの中に、たった1滴しか入っていないの
も、100滴入っているのも全く同じものとして扱われている。そのため、我々はどのくらいの容量が含まれているのかを確認する必要があるのだ。エクソソームを体験したのに効果がないと言う方
は、実はエクソソームはほとんど入ってませんでしたという可能性もあるということだ。

そうだな。それはクリニックでの治療や化粧品など多岐に渡るのだが、それはまた次回の
授業で解説するとしよう。